2009/06/10

3日目 ベニスとゴンドラ

充実のイタリア周遊の中での楽しみにしていたベニスに入ります。

【ドゥカーレ宮殿】
9世紀の城塞を1309~1442年、今から700年も前に改築して建てられたゴシック建築でヴェネツィア共和国の歴代ドージェ(総督)の政庁兼住居です。内部はヴェネツイァ派絵画で飾られた部屋があります。





【溜息橋】
16世紀に架けられたヴェネツィアの橋の1つである。白の大理石で造られたこの橋には覆いがあり、石でできた格子の付いた窓が付けられている。Rio di Palazzoを渡り、ドゥカーレ宮殿(写真左手)の尋問室と古い牢獄(写真右手)を結んでいる。ため息橋からの眺めは囚人が投獄される前に見るヴェネツィアの最後の景色であった。ため息橋という名前は、独房に入れられる前に窓の外からヴェネツィアの美しい景色を見られるのは最後であるというので囚人がため息をつくというところから、19世紀にジョージ・バイロンが名づけたものである。地元の言い伝えによれば、恋人同士がこの橋の下で日没時にゴンドラに乗ってキスをすると永遠の愛が約束されるのだという。このため、橋の下の水路は、ゴンドラでヴェネツィアを観光する時の定番のコースとなっている。この伝説をモチーフとして、『リトル・ロマンス』(1979)という映画も作られている。


【水の都ベニスのゴンドラ遊覧】
ヴェネツィア名物のゴンドラ。僕らはツアー代込みだから料金は掛かりませんが、意外と料金は高いが、風情豊かです。充実しまくりの旅の中で、久しぶりにゆったりとした気分になれました。




【ゴンドラ】
現地料金は、40分80ユーロ、60分120ユーロが相場らしい。6人までなら何人でも同じ料金です。漕ぎ手のことをゴンドリエといい、青や赤の縞柄のシャツが制服なのは有名ですね。けっこうイケメンが多いんです。
写真は、ツアーで一緒になった新婚さんカップルで、おかげで楽しい旅行になりました。フリーにはない楽しさです。



【サンマルコ寺院】ヴェネツィアで最も有名な大聖堂で、ビザンティン建築を代表する記念建築物であるとされるが、その当時、コンスタンティノポリスで500年以上も前に流行した形式を採用している。サン・マルコ広場(Piazza San Marco)に面して建ち、ドージェの館であるドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)に隣接し繋がっている。建物内は、黄金に煌く壁や天井と、祭壇には2,000個もの眩い宝石が埋め込まれた黄金の衝立がある。聖マルコに捧げられた最初の教会は、現在のドゥカーレ宮の位置に建てられたものだった。828年にヴェネツィア商人がアレキサンドリアから聖マルコの聖遺物(遺骸)を運んできたことを記念して建てられたが、恒久的なものではなく、832年にこの建物は現在の場所に建てられた新しい教会に取って代わられた。

この聖堂は976年の暴動により消失し、978年に再建されたが、その後15世紀にかけ度々改築されており、ロマネスク、ビザンチン、ゴシック、ルネッサンスなど様々な様式が時代とともに加えられていったそうです。





サンマルコ寺院のバルコニーから見たモザイク画です。よく見ると金箔を使ったモザイクです。この細かさ、わざわざモザイクにする手間、一枚一枚の色つきのタイルで書かれているのです。
※画像をクリックすると拡大できます。





【サンマルコ広場】サンマルコ寺院の前に広がる、町の中心をなす大理石造りの大広場です。 すごいなっと思うのは、サンマルコ寺院もそうだったように、この広場さえも11世から建設が始まって12世紀ごろに広場となり、16世紀半ばの新行政府長官府の建造によって出来上がった広場だということ。そして広場にある時計台は15世紀半末から500年間も時を刻み続けているらしい。写真は、サンマルコ寺院のバルコニーから見たサンマルコ広場。